作曲科の活動ブログ

【レポート】アーティスト・イン・レジデンス2014

2015年2月、アーティスト・イン・レジデンス2014事業として、ドイツ・シュトゥットガルト音楽大学学部長のアクセル・ルオフ教授をお招きして、講演会、演奏会、マスタークラス等を開催しました。
ルオフ教授のプロフィールは以下の通りです。

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アクセル・ルオフ Axel Ruoff

1957 年シュトゥットガルト生まれ。1975年から1979年にかけて、シュトゥットガルト大学とシベリウス・アカデミーで、作曲、音楽学、ピアノを学ぶ。この間、ミルコ・ケレメン、ディエゴ・フェインシュタイン、ロルフ・ヘンペル、尹伊桑、エルハルト・カルコシュカ(電子音楽)に師事。
1979 年シュトゥットガルト大学の音楽理論とピアノでディプロマを取得し、1984年優等で卒業。国立トロッシンゲン音楽大学で講師として教鞭をとった後、日本政府文部省の奨学金得て、東京芸術大学音楽学部で南弘明氏に師事。
1992 年より、国立シュトゥットガルト音楽大学教授。2006~2010年、シュトゥットガルト音楽大学副学部長。2010~2014年、シュトゥットガルト音楽大学学部長。これらの他、テュービンゲン教会音楽大学で教鞭をとっている。
1983 年ファイヒンゲン・オーケストラ作品作曲コンクール第1 位受賞。1984年フィルダーシュタット芸術賞。1985年ヴァレンティノ・ブッチ国際作曲賞、1988年トリノ国際作曲コンクール第1位受賞のほか内外で受賞歴多数。また、バーデン=ヴェルテンベルク芸術財団奨学金、日本政府文部省国費留学奨学金を得ている。1988年に「若きドイツ人作曲家のフォーラム」に招待されて以来、サンクトペテルブルクの春、東京の夏、ブダペスト・スプリング・フェスティバル等の重要な国際音楽フェスティバルで作品が演奏されている。
多くの作品が、作品は国内外でラジオ放送、またテレビ放送され、アウロス等のレーベルで録音がリリースされている。教会音楽への貢献により、ゲールハルト・マイヤー主教作曲賞2001 を受賞している。
すべての作品は創造性と多様性、生命力にあふれ、音楽と精神性の密接な関係を感じさせる。

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18日に行われたレクチャー『アクセル・ルオフの音楽』では、ルオフ教授自ら、作品に込められた思いや、日頃作曲するうえで心がけている「精神性」のことなどを、作品の紹介を交えて話されました。学生からの質問にも丁寧に答えてくださり、会は一層充実したものとなりました。

17日〜19日にかけては、作曲マスタークラスが開かれ、個人レッスンの形で8人の学生が参加しました。

19日夕方には、共同連携プロジェクトとして、名古屋大学にて『音楽の昨日・今日・明日』と題したレクチャー&ミニコンサートが開催されました。会はルオフ教授の基調講演『“新音楽”は死んだのか?』に始まり、名古屋大学大学院国際言語文化研究科の藤井たぎる教授による『主調、その不在の中心』、本学作曲専攻の小林聡教授による『Why Concerto?』と、3つのレクチャーが行われ、来場されたさまざまな所属・年齢の方々が熱心に耳を傾けていました。また、本学大学院博士前期課程ピアノ領域の齊藤ももさんの演奏で、ルオフ教授がご子息のために書かれたという「Familienalbum der Tausendfüssler – 10 Kleine Klavierstücke für Kinder(百足の家族アルバム:こどものためのピアノ小品集/全10曲)」も披露されました。

21日には『アクセル・ルオフの世界』と題した演奏会が開かれ、「Familienalbum der Tausendfüssler – 10 Kleine klavierstücke für Kinder」が再演されたほか、オーボエのための「3 Inermezzi für Oboe(3つの間奏曲)」、日本語のテキストも織り交ぜた「KO WO OMOW(子を想う)」、30分に及ぶ日本初演の大曲「Sinfonie für Orgel(オルガンのための“シンフォニー”)」など、様々な編成の作品が披露されました。講演でルオフ教授が話されていた「精神性」がどの作品にも組み込まれており、とても印象に残るプログラムでした。学外からも多くの方が来場されました。

アーティスト・イン・レジデンス事業では、毎年数名の国内外のアーティストをお招きし、コンサート、展覧会、ワークショップ等を実施しています。
学外からお越しの方もご参加いただけるプログラムもございますので、どうぞお気軽にお越しください。

アーティスト・イン・レジデンス2014 『アクセル・ルオフの世界』プログラム表紙
(文責:M1年 土屋,武藤)

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