作曲科の活動ブログ
[レポート]三年作曲作品発表会
5月13日、愛知県立芸術大学大合奏室にて、作曲専攻3年による作曲作品演奏会が行われました。
一曲目は丸山隼葉作曲「暗冥の城」。作曲者が考えた架空の世界をテーマとしたTp.4本によるファンファーレ。耳障りのよいフレーズと和声で架空の世界観を表現しました。
二曲目は吉田翠葉作曲「四季の歌」。4つに分かれたそれぞれのセクションでは協和音程と不協和音程がミックスされたようなハーモニーで個性豊かなキャラクター性が構成されていました。
三曲目は一瞬でひきこまれる緊張感のある音で始まり、音程や音量の揺れをきかせた新古典的な作風の作品でした。
四曲目は林ひかり作曲「Toccata」。印象的なリズムから始まり、そこから紡ぎだされるリズミックな部分と流れるよう悠々とした部分が印象的な作品でした。
五曲目は仲館慧作曲「胎児の夢 〜『ドグラ・マグラ』のための〜」。毒々とした前奏から始まり、「ドグラ・マグラ」の世界観を次々と変わる音楽や声楽二声を半音ずつずらし続けることで緊張感を醸し出すことで演出しました。
それぞれの作曲家がそれぞれの思いを作品に込め、バラエティ豊かな演奏会となりました。
本学ではほかにも作曲専攻生らによる演奏会が積極的に行われています。
どうぞお気軽にお越し下さい。
(文責:M2年 土屋)