作曲科の活動ブログ

[レポート]波のカタチ ~Wave Audio Visual Electronics~

6月3日(水)愛知県立芸術大学芸術資料館にて「波のカタチ ~Wave Audio Visual Electronics~」が行われました。
音や光に共通する「波」というキーワードから5人の作者による三者三様ならぬ五者五様の作品が発表されました。

一つ目の作品は本学作曲専攻教授の寺井尚之氏による「パッサカリア」。ソプラノ歌手のソロから音楽が始まり、自身の声の重なりによってパッサカリア(パッサカリアとは主に17世紀から18世紀にかけて用いられた音楽形式の一つ)が形成されていき、音楽とともに映像も刻々と変化していき、神秘的な雰囲気に会場が満たされた作品となりました。

二つ目の作品は本学大学院作曲領域2年在籍の関光穂氏による「それはまるで、」。文章と映像とリアルタイムで加工された音からなる作品。作曲者が制作したオリジナルの音具から紡ぎだされる音によって美しく、そして暖かいストーリーが展開されました。

三つ目の作品は本学学部作曲専攻4年在籍の藤田将弥氏による「霧、重なり」。ある規則に則りカードが並べられ、それを受けてまた別の規則に則り音楽が展開されるゲーム性の高い作品。制限された音楽がCl.4本によって徐々に拡張、変化、そして新たに生成され続ける音楽に緩やかな時間が流れました。

四つ目の作品は本学非常勤講師の大河内俊則氏による「A lot of water under the
bridge.」。身体表現と音楽による作品で、音に反応して身体が、あるいは身体に反応して音が構築された作品。途中、パフォーマーがスピーカーを手に持ち、身体の動きとともに音も動き出す部分もあり、観るものを引き込ませました。

五つ目の作品は本学非常勤講師の野呂有我氏による「何も残らない」。朗読とスネアドラムによる作品で、朗読によって自己、あるいは他者に語りかけられた不思議なイメージが展開され、それと寄り添うように音響が生み出され、2つが一体となり、不思議な世界に包まれました。

歌や器楽、打楽器等の生演奏や複数のスピーカーにより構成される立体音響の聴覚的な表現だけでなく、映像や照明、身体表現等の視覚的な表現も伴う「複合表現」のコンサートとなりました。学外からも多くの方にお越しいただきました。

本学ではほかにも作曲専攻生や関係者による演奏会や、美術学部とコラボした作品を発表したりと、積極的に活動を展開しています。
どうぞお気軽にお越しください。

波のカタチ

波のカタチ
  (資料館内部やセッティングの様子)

(文責:M2年 土屋)

2015
【レポート】作曲家チナリー・ウン教授のレクチャーとミニコンサート。
【レポート】レクチャー・コンサート 私たちの地中海
[レポート] 第五回山本門下試演会
[レポート]三年作曲作品発表会
[レポート]波のカタチ ~Wave Audio Visual Electronics~
[レポート] 試演ぱん Vol.2
【レポート】イカの墨 vol.4
【レポート】第716回学内演奏会(作曲)
【レポート】アーティスト・イン・レジデンス2014
【レポート】狂い咲き(2015)
【レポート】とめクラス試演会(2015)